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[各社の歴史] (株)コーエー 
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設立:山口県下の卸7社が7年間で統合合併(旭小倉薬品→磯部旭小倉薬品→アイコー薬品→コーエー)






アイコー薬品 ロゴ


詳細

新時代の企業的問屋をめざしての結集、山口県下の卸7社が7年間で統合合併!

(株)コーエー設立の発端は、小倉薬品が、武田薬品工業・山口日赤病院・山口薬剤師会等からの依頼により、防府市の旭薬品(株)の再建に協力を始めたことであった。その後、山口県下の佐村薬品(株)、(資)磯部商会、浅田薬局、河田薬品(株)、(株)能美順天堂の5社からの要請に応じるかたちで、事業統合に向けての取り組みが進化していった。山口県下の各薬局の経営者と吉村重喜との業界および私的な深交や、九州医薬品共栄卸協同組合への加入等も経て、最終的にはそれぞれの経営者からの要請等に応じたかたちで、7年間で地域の卸7社の再編が行われることとなった。
旧会社出身のそれぞれの幹部達は、再編会社となったアイコー薬品から、コーエー、コーエー小倉薬品、そしてコーヤクと新たな歴史を積み重ねる過程において、自らの能力に応じての役割を分担し、その責を担い、社業の発展に多大な寄与をしていったという事実自体が、重喜の企業統合に対する純粋な気持ちの証といえた。

アイコー薬品(株)本社屋
https://forestpedia.jp/data/file/photo/1036916605_9dc058f1_E382A2E382A4E382B3E383BCE69CACE7A4BEE5B18B.jpg


◆(株)コーエー発足時の吉村重喜の挨拶文

『私ども山口県内の同志的結合たる合併が実現し、新時代の企業的問屋たるべく、新しい一歩を踏み出した。この会社の原構成員たる旧7社(旭、浅田、磯部、河田、小倉、佐村、能美)は、夫々その創業の古い歴史と伝統を持つもので、必ずしも現在直ちに合体を必要とされるものではなく、各々自立的にかつ特色ある経営をなしていた。いよいよ国際的競争という本舞台の幕開けをする経済界の中にあって、一般産業の大勢、とりわけ流通段階に対する近代化に堪えねばならないという先行きを考え、この際、企業内部の一切の「自我」や「矛盾」を断ち、外的には「誠実」と「謙虚」を旨として、大方向、大勢のために結集するに至った。』



沿革

1926年 大正15年 1月 ルーツとなる旭薬品(株) 山口県防府市に設立
1951年 昭和26年 4月 小倉薬局は山陽事業部・下関支店を開設
1959年 昭和34年 11月 小倉薬品は山陽事業部・小郡出張所を開設
1960年 昭和35年 11月 重喜、武田薬品工業、山口日赤病院、山口薬剤師会等からの依頼を受け、旭薬品の経営再建に協力を始める
1962年 昭和37年 7月 再建がなかなかはかどらず、重喜、旧役員の総入れ替えを決断し、重喜自ら代表取締役に就任、弟の良典も将来の社長候補を視野に取締役に就任。代表社長 吉村 重喜、取締役 吉村 良典
1963年 昭和38年 5月 良典は旭薬品の取締役を辞任
1963年 昭和38年 5月 旭薬品が小倉薬品の山陽事業部下関支店ならびに小郡出張所を吸収し旭小倉薬品(株)」設立、本店防府市から下関市に移転、資本金増資3百万円。代表社長 吉村 重喜、代表専務 長岡 英明
1963年 昭和38年 7月 旭小倉薬品ならびに佐村薬品(株)(柳井市)が「九州医薬品共栄卸協同組合(理事長:吉村 重喜)」に加入
1964年 昭和39年 5月 合資会社磯部商会(下関市)が経営危機に陥り、武田薬品工業からの要請もあり、旭小倉薬品が吸収合併、磯部旭小倉薬品(株)を設立 会長 磯部 真一 代表社長 吉村 重喜 代表専務 長岡 英明
1964年 昭和39年 8月 磯部旭小倉薬品は佐村薬品(株)・卸部門を合併、資本金1500万円に増資、 会社の略称を「アイコー」とする。
1965年 昭和40年 5月 磯部旭小倉薬品は略称アイコーを正式社名に変更「アイコー薬品(株)」となる
1967年 昭和42年 4月 浅田薬局(徳山市)・卸部門を合併、資本金2000万円に、徳山店を開設。
1967年 昭和42年 8月 河田薬品(株)(下松市)、(株)能美順天堂(小郡市)の卸部門を合併、社名を「(株)コーエー」に改称。下松店、岩国店、宇部店、小郡店を開設、資本金5900万円
1967年 昭和42年 11月 合資会社磯部商会を吸収合併、資本金6000万円。代表会長 能美 米蔵、代表社長 吉村 重喜、代表副社長 河田 清宏、 代表専務 長岡 英明
1971年 昭和46年 7月 資本金1億円となる 営業所:下関市店、宇部市店、小郡店、防府店、徳山店、柳井店、岩国店
1971年 昭和46年 11月 (株)コーエーと小倉薬品(株)(資本金2億円)は合併、商号を「コーエー小倉薬品(株)」に改称。



歴代経営者

吉村重喜
任期:1962年 (昭和37年) ~ 1971年 (昭和46年)
㈱コーエー(旭小倉薬品(株)、磯部旭小倉薬品(株)、アイコー薬品(株)、(株)コーエー)



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