設立:コーヤクアビリティーズ(株) 1977年(昭和52年)北九州が前身
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詳細
◆身体障がい者による、身体障がい者のための会社が前身
コーヤクアビリティーズ(株)は1977年(昭和52年)、身体障がい者による印刷業やリハビリテーション機器の取り扱いを行っていた東京都の(株)日本アビリティーズ(現在のアビリティーズ・ケアネット(株))と北九州でリハビリテーション医療を行っていた医師十数名、コーエー小倉薬品(株)の共同出資により、30周年記念事業として設立された。
当初の会社設立目的は、現在のメディカル事業につながる「リハビリテーション福祉機器・用品の販売及びリース、レンタル並びに情報提供、通信販売」といった項目のほかに、日本アビリティーズ社の影響を受けたと思われる印刷業(同社も最初は身体障がい者による印刷業からスタート)、計算事務の請負、ユニークなところでは食堂やスナックの経営など多岐に渡った。「これは身体障がい者のための職場開拓や地域企業への障がい者雇用に対する啓発のため」と創業者の吉村重喜は述べている。
◆事業分野の拡大とアステムへの合流
コーヤクアビリティーズ設立から4年後の1981年(昭和56年)、コーヤク(株)(1978年にコーエー小倉薬品から商号変更)から、医療設備部およびメディカルシステム部ならびに受託臨床検査業務を譲受し、100名超の社員移籍と5000万円の増資を受け、商号を「コーヤク・メディカル・アビリティーズ(株)」に変更した。
「身体障がい者による業務」の路線も崩したわけではなく、統合の翌年には新たに5名の障がい者を雇用した。「コマック」というのはこの「コーヤク・メディカル・アビリティーズ」の略称であり、1986年(昭和61年)より正式に商号として採用された。
その後、(株)ダイコーとともに受託臨床検査業務を(株)西日本特殊臨床検査センター(日特検)へ譲渡し、「(株)リンテック」となった。1997年(平成9年)、和光堂産業(株)の試薬・血液供給業務を譲受、1998年(平成10年)、キョーエイ薬品(株)、(株)ダイコー、(株)サン・メックの3社と合併し、(株)アステムとなった。
沿革
・ | 1977年 | 昭和52年 | 05月 コーヤクアビリティーズ設立 本社=北九州市小倉北区大手町(コーヤク本社跡地) |
・ | 1978年 | 昭和53年 | 05月 本社及びコーヤクアビリティーズセンター新社屋竣工 3階建て鉄筋コンクリート造り、身障者のためエレベータ、3F・2F~地上車イスでも非常時に脱出可能なスロープ、自家発電装置を設置。各室内、天井裏及び地下は最新鋭の防火対策により建築された。 |
・ | 1981年 | 昭和56年 | 08月 コーヤク・メディカル・アビリティーズ(株)に改称 |
・ | 1981年 | 昭和56年 | 08月 コーヤクから医療設備部及びメディカルシステム部を譲受(社員100名) |
・ | 1981年 | 昭和56年 | 08月 臨床検査センター新設(コーヤク本社3F) |
・ | 1986年 | 昭和61年 | 01月 コマック(株)に改称 |
・ | 1988年 | 昭和63年 | 05月 コーヤクの中国医療機器部門(小郡、下関、福山)を譲受 |
・ | 1988年 | 昭和63年 | 05月 小郡営業所を新設(コーヤク山口支店内) |
・ | 1991年 | 平成3年 | 03月 本社倉庫をコーヤク下曽根倉庫(2F)へ移転 |
・ | 1991年 | 平成3年 | 05月 福岡支店(箱崎)をコーヤク福岡支店(姪浜)内へ移転 |
・ | 1992年 | 平成4年 | 05月 臨床検査部門を㈱西日本特殊臨床検査センター へ譲渡 |
・ | 1996年 | 平成8年 | 05月 キョーエイ薬品の山口試薬部門(下関、宇部、小郡、徳山、岩国)を譲受(社員8名) |
・ | 1996年 | 平成8年 | 05月 小郡営業所に試薬課を新設し、下関、徳山は駐在とする |
・ | 1997年 | 平成9年 | 04月 和光堂産業(キョーエイ薬品が吸収合併)の試薬、血液供給業務を譲受。久留米営業所を開設 |
・ | 1997年 | 平成9年 | 04月 大牟田営業所を新設 |
・ | 1998年 | 平成10年 | 04月 キョーエイ薬品、ダイコー、コマック、サン・メックが合併し医療卸㈱アステムを設立 |
歴代経営者
吉村重喜
任期:1977年(昭和52年)~1981年(昭和56年)
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吉村慶元
任期:1981年(昭和56年)~1998年(平成10年)
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